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東北大学大学院入試 (院試) の合格に役立った参考書を紹介します

追記: 無事合格しました。
全教科 9 割超えていたので、ここに示した参考書だけでも戦えそうです。

SILICON VALLEY が面白すぎて最高の夏休みを満喫してます。
ただいまシーズン2。ぜひみんなにも見てほしい。林大地(@daichidaiji)です。

今日は、院試の際に「これいい本だなぁ〜」と思った参考書を紹介します。
院試だけではなく、編入の勉強などにも役立つと思います。
ちなみに編入試験のときのオススメ参考書の記事はこちらからどうぞ。

編入数学のおすすめ参考書
編入物理のおすすめ参考書

院試では 数学、流体力学、制御工学 を勉強したのでその中から紹介します。

数学

詳解と演習大学院入試問題〈数学〉

こちらは参考書というよりは問題集です。
旧帝大を中心に院試の過去問からカテゴリーごとに分けて問題と解説があります。

解説が丁寧になされていて、1周するだけでかなりの力になりました。
僕が解いたのはベクトル解析とラプラス変換、フーリエ解析です。
微積や線形代数は時間がなかったので解きませんでしたが、下手な問題集でやるよりいきなりこの問題集で演習してもいいと思います。

新 応用数学 (高専の教科書)

この教科書、院試2日前に初めて開いて、「この本すげえ!」ってなりました。
この本のすごいところは、広い範囲を必要十分網羅していて、無駄が少ないという点です。

高専のときの応用数学という科目で使用したのですが、統計とフーリエ解析、ラプラス変換、ベクトル解析しか目を通してませんでした。
しかしこの教科書、常微分方程式と偏微分方程式も載っており、基本的なパターンは網羅されているのです。。。

僕は試験直前にこの教科書で無限区間の熱伝導方程式をマスターしました。(フーリエ積分とガウス積分使うやつ)
高専からの編入生でこの本を持っている方はぜひ院試前に読んでみてください。

マセマ 常微分方程式・ベクトル解析

定番のマセマ。編入の時に線形代数を使ったのですがあまり僕に合わず敬遠していました。
しかし、常微分方程式とベクトル解析はすんなり入ってきて、「売れてるだけあるんだ」と関心しながら勉強できました。

「単位なんて楽にとれる!」とキャッチコピーがあるので、単位を取るための一種のテクニック本などと思われがちですが、しっかりと物理的意味や数学的背景も書かれているので、とてもわかり易い教科書でした。
それでいて文字が大きかったりと読みやすい配慮がされているので1周するのにかかる時間も少なく、この本一冊で院試対策は十分だなと感じました。

流体力学

流体力学 – 大学講義

こちらはどうやら東北大学の流体力学の学部の授業で使われているようですが、僕は院試対策用に購入しました。
院試に使ったのはこの本だけでしたが、何も不自由しませんでした。
一応研究室に置いてあった流体力学の教科書も読みましたが、この本が僕には合ってました。

そんなに分厚い本ではないのですが、翼理論、希薄気体、電磁流体や圧縮性流体まで扱っているなかなかすごい本です。
院試の範囲としてはこの本の半分ほどで対策可能なので、とりあえず読んで理解する時に、サッと読めてよかったです。

制御工学

制御基礎理論 –古典から現代まで–

古典制御と現代制御が一緒になっている本です。
一緒に取り扱っているのにそれぞれの内容もしっかりしていて、とても分かりやすかったです。
例題・演習もそこそこあって、「制御工学勉強したいけどどの参考書買えばいいかわからない」という方にはまずこの本から勉強することをおすすめします。

演習で学ぶ現代制御理論

現代制御はこの本がダントツで分かりやすかったです。
軽く現代制御を勉強した後に読んだのですが、2時間程度で読めました。
「演習で学ぶ」とありますが、演習ベースの参考書といった感じで、解説がしっかりしてあります。

僕は特に可制御正準形のレギュレータの所が勉強になって、たった一回読んだだけでレギュレータは大得意になりました。院試本番でもその知識が大活躍しました。

この本が無かったら本番で2割位は落としてたと思います。感謝。

わかりやすい現代制御理論

「演習で学ぶ現代制御理論」と同じ先生が書かれている参考書です。
先程のは演習ベースだったに対して、こちらは解説ベースです。

「演習で学ぶ現代制御理論」の行間を埋める役割を果たしてくれました。
解説は丁寧ですが、これを全部読むのは大変なので先程の「演習で学ぶ現代制御理論」と組み合わせるといいかもしれません。(僕はそのやり方がハマりました。)

おわり

数学はさておき、流体力学や現代制御は大学に入って初めて勉強したので、やはり参考書を読むという作業は避けて通れませんでした。
自分としてはかなりいい本に巡り会えたと感じているので、院試や編入試験などで参考書を探している方は参考にしてください。

紹介した中で特におすすめはこちら。

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